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2025/12/30
日々のこと

大掃除でぎっくり腰、教訓と回復についての経験談②

1. 回復を早める「正しい安静」の姿勢

ただ横になれば良いわけではなく、「腰の筋肉が最も緩む姿勢」をとることが重要です。

  • 横向きに寝る(おすすめ)

    膝を軽く曲げて、丸くなるような姿勢(胎児のポーズ)をとります。

  • 両膝の間にクッションや枕を挟むと、骨盤が安定してさらに楽になります。

  • 仰向けで寝る場合

    そのまま足を伸ばすと腰が反って痛みが増します。

  • 必ず膝の下に高いクッションや丸めた毛布を入れ、膝を立てた状態にしてください。

  • 避けるべき姿勢

    「うつ伏せ」は腰の反りを強くするため、絶対に避けてください。

2. 痛みを悪化させない生活動作

動かなければならない時、以下のポイントを守るだけで「ビキッ」とくる再発を防げます。

動作 コツ・注意点
起き上がる いきなり上半身を起こさず、一度横向きになり、腕の力を使ってゆっくり上体を起こします。
立ち上がる 椅子から立つときは、机や膝に手をつき、腕の力を借りて「真上」に伸びるように立ちます。
顔を洗う 腰を曲げるのではなく、膝を軽く曲げるか、片足を少し前に出すと負担が分散されます。
物を拾う 絶対に腰だけでかがまず、**しっかり腰を落として(スクワットの姿勢)**拾ってください。

3. 「冷やす」か「温める」か?

  • 発症直後(〜48時間)

    炎症が起きているため、「冷やす」のが正解です。氷嚢や冷感湿布で、熱感がある部分を15分ほど冷やしてください。

  • 痛みが落ち着いてきたら(3日目以降):

    血流を良くして筋肉をほぐすために「温める」方に切り替えます。お風呂でゆっくり温まるのもこの段階からです。

  • ⚠️ 注意すべきサイン

    もし、「足に痺れがある」「力が入らない」「尿意が分かりにくい」といった症状がある場合は、単なる筋肉の問題ではない可能性があるため、早急に整形外科を受診してください。

    今は大掃除の続きは忘れ、ご自身の体を最優先にしてくださいね。



まずは、痛みが少し落ち着いてきてからの「再発防止」に向けた内容をお伝えします。


1. 腰に負担をかけない「座り方」

座る動作は、実は立っているときよりも腰に大きな負担がかかります。

  • 椅子に座る場合

    • 深く腰掛ける: 背もたれとお尻の間に隙間を作らないようにします。

    • クッションを活用: 腰の後ろに丸めたタオルやクッションを挟むと、腰の自然なカーブ(S字)が維持され、負担が激減します。

    • 足の裏をつける: 足が浮いていると腰が不安定になります。しっかり床につけ、膝の角度が90度になるように調整してください。

  • 床に座る場合(※本来は避けるべきですが)

    • あぐらや横座り(お姉さん座り)は腰を歪めます。どうしても床の場合は、正座をして、お尻と足の間にクッションを挟むと少し楽になります。

2. 痛みが引いた後の「再発防止ストレッチ」

※注意:今すぐではなく、痛みがほぼ消えて「体が動かせるようになってから」始めてください。

ぎっくり腰を繰り返さないためには、腰周りだけでなく「股関節」と「お尻」を柔軟にすることが近道です。

  • お尻のストレッチ(椅子に座って)

    1. 椅子に座り、片方の足首をもう片方の膝の上に乗せます(数字の「4」の形を作る)。

    2. 背筋を伸ばしたまま、ゆっくりとお辞儀をするように上体を前に倒します。

    3. お尻の筋肉が伸びているのを感じながら20秒キープ。これを左右行います。

  • 腸腰筋(股関節の前)のストレッチ

    1. 片膝を床につき、もう片方の足を前に出します(プロポーズのような姿勢)。

    2. 上体をまっすぐ立てたまま、重心をゆっくり前に移動させます。

    3. 後ろ側の足の付け根(前側)が伸びているところで20秒キープ。


3. 今後の生活で気をつけたいこと

ぎっくり腰は「忘れた頃にやってくる」のが特徴です。

  • 「30分に一度は立つ」: 同じ姿勢で固まるのが一番の敵です。仕事中でも少し歩いたり、腰を回したりしてください。

  • コルセットの使い分け: 今のような激痛時はコルセットが有効ですが、治ってからもずっと着けていると筋力が落ちてしまいます。外出時や重いものを持つ時だけに限定しましょう。

大掃除の残りは、ぜひ「来年の自分」や「ご家族」に託して、今はしっかり療養してください。


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